他人に対等な共感を持つためにはどうしたら良いだろう。
真に相手の立場に立ち同情することができるようにするにはどうしたら良いだろう。
それは自然に行うことはできず、とても難しい問題である。
自分が同じ目に遭えば良いのだが、そうそう同じ目には遭えないのである。
理論的には、相手の立場に立てば良いのである。実際に。
『ガラスの仮面』で女優が役になりきるみたいに。
通常の同情というのは、自分を相手に投影するのだが、自分は自分である
真の同情というのは、相手自身になってみなければならない。
例えばの話である。
通常の同情というのは、相手の皮を被るということだが、
真の同情というのは、相手自身であるということである。
それをSF小説『異性の客』ではグロクというらしい。