例えば、身体障碍者の立場に立とうとするなら、足を使わず車いすに乗って1か月くらい暮らしてみれば良いのかもしれない。
疑似体験することは、グロクに近い。
映画を観て見るというのも良い案だが、時代の空気や背景を撮り損ねているものも多い。
時代・背景・空気・・・こうしたものが実に主観に影響を与える。
その人の年齢や社会階層、土地、風習、記憶。
それらを出来る限り考慮して、再現してみる。
自分の中に彼の忠実な彫像を建てる如く。そして、その彫像から世界を眺めるわけである。
相手の立場に立つ・・・とは実に難しい話だ。