LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

解剖医の動画

若い女性の死んで直ぐの解剖動画とされる動画を見た。正直、脳裏に焼き付いてしまった。若い人は見ない方が良いですね…。ショックでどこかオカシクなりそう。仮にこのブログで興味を持って検索しても、これはダメだと思ったらウィンドウを閉じた方が良い。そう言っても好奇心は猫を殺すというので18禁認定しておこう。人格が安定しない時期にショックを受ける動画とかあまり見ない方が良いと思うんですよね。欲を言えば25禁ですが。

 

私はしばらく心理的ダメージが癒えそうにない。

 

私は血を見るのもダメな方で、こういう現実が日常だったら、どこか歪んでしまいそうだな…と思えた。人が所詮、内臓が詰まった肉袋に過ぎないんだな…と。特に腹にメスを入れた途端、腸が零れるシーンは、よく小説とかで描写されるが…ホントすぐ飛び出るもんなんだな…という感じ。

 

フグの腑分けと同じようなものを感じて、あぁ…人間もその程度なんだな、と感じてショックを受けた。言葉では所詮動物と言えても、その実、愛やモラルに基づいて他人をそれなりに大切にして生きている我々にはダメージが大きいのだと思えた。

 

特に動画の医師が頭蓋骨を取り外して脳を露出させるシーンは無造作で死体が彼にとってモノでしか無いことを私には想像させた。頭部というのは人にとって特別なものだからこそ、頭の無造作な解体が酷く残酷に思えた。何というか、魂や意志というものなど無いのだという強い人間としての存在の剥奪という印象を受けた。

 

まぁ、医師が酷いというのではない。そういう話では無くて、私が受けた衝撃が私の信仰を物語っているな、と思うのである。宗教だから悪いといっているわけではない。私はどちらかというとこの気持ちを捨て去ろうとは思わない。

 

ただ残酷な現実に対して「そういうもんだ」と距離を置いて語れてしまう自分は所詮、訳知り顔でクールを気取っているに過ぎず、直面したとしたなら、どれだけ耐え難いことだろうか。私は医師も心のスイッチを切り替えて無視することで適応しているに過ぎないのだと思う。そうでなければ、道徳性との間で耐えられないだろう。

 

ただ牛や豚と人間とは切り替えの難度がずっと違うと思う。人を隅々まで解体したその手で恋人を人として愛するとはどういう神経と理解とで行えるものなのだろう…。私はその思い切りの問題はずっと難しいことのように感じる。その境界線上できっと処理ができずにPTSDなど心の問題に発展してしまう人が少なからずいるだろうな、と。

 

動画を見ていると「牛や豚を食べるのと、人間を食べるのと何が違うの?」と言われても黙り込んでしまうくらい、それは調理と一緒だった…。牛や豚なら「うまそうな肉だな」とコメントする人もいるだろう、と想像して欲しい。どこでどのように人間は残酷で家畜なら美味しそうだという感想に分けられるのか…。まぁ、牛や豚も解体を日常的に見ているから自分は食べないという人も私は知っているが。

 

やはり何にせよ、私はそれは残酷な場面なのだと思う…。というかフグでさえキツイ。ただ人間の想像力だと、残酷さから離れて(フグ刺しとか)別の想像も可能だ、という話である。スーパーで肉のパックが売っているのと、目の前で丸ごと解体されているのとでは、やはり随分違うのだが想像力で美味しいことにしてしまえるのだろう…。

 

じゃあ、人間はどうなのか…ということである。酷い推論だが。事実を鑑みるに好奇心で手を出す人間もいる。正直、麻薬には手を出してはいけない、みたいな考えで私たちには歯止めがかかっているだけであろう…。書いてるだけで気持ち悪いが(´・ω・`;)

 

連続殺人犯みたいな人たちは、だから慣れてしまうのだろう。一人も二人も一線を越えてしまえば同じように容易く越えられてしまうようになる。その境界線を引き直せる能力が欠けていると狂ってしまうのだろう。私は動画を見ただけで、そういう自分が歪んでしまう危うさを感じた。

 

だから、人の身体にメスを入れなければならない、ましてや分解しなければならない非日常の仕事に生きている人が、どうやって社会的なまともさの境界線を再び引き直しているのか、日常になぜ回帰できるのか理解し難い。まぁ大抵は「これは死体だから」というラインで予防の一線を事前に引き、それを信じぬくのかもしれないが…。

 

ただ、そのような無理な切り捨て方が死体を粗雑に扱わせるのもまた事実かもしれない…。それは死体だけに言えることじゃないが。自分と切り離して現実を無視するという形の受け入れ方なら、それはある種の現実逃避だからである。ただ、現実逃避的な受け入れ方に過ぎないと考えた方が私にはなぜ受け入れられるのかまだしも理解できる気がする。何というか弱いと思うかもしれないが一般的な受け入れ方なのだ。

 

寧ろ、考え抜いて理屈を引っ張り出してこないと何時までも納得できず、納得できるまでは現実にも適応できない私のような人間が珍しいのである…。

 

こういう動画を見ると自分が狂ってしまうんじゃないか、という恐ろしさを感じて、忌避する感情がある。その感情のタガが外れた時、自分を何が引き留めてくれるだろう。理性は自分をキチンと押し留めてくれるだろうか…と不安になる。そういう感情が自分の防波堤であると感じている。

 

まぁ、事実かどうかはさておき。

 

やっぱ医者は凄い仕事だな…と思う。壮絶と言っても良いが…。医者や弁護士になって…と出世の代名詞みたいに私たちは簡単にいうが、本当に医者であろうとすると、それは頭が良いだけでは困難だろうと思う。少なくとも私には無い資質を必要としている…。私は怖気ついてしまうだろう。躊躇いがメス捌きを鈍らせて…とか漫画やドラマでよくあるが。

 

WMが強いんだろうな、と思う。必要な情報だけを取り出し、不必要な感情をシャットアウトする自制できる能力というか。まぁ、同時にそれは割り切れるってことかもしれないけどね。逆に普段から割り切ってると、何を割り切っていたんだか見えなくなっちゃったりするので…。

 

こういう動画もちゃんとフィルターで子供が見ないようにしてるんだろうか?下手なエロ画像より悪影響が強いと思う。首切り動画でさえPTSDが出るんだから…。