ヴェスペリアは実は2回目のプレイになりました。そんなに悪く無かったよな…という記憶が私にこのゲームを再プレイさせた…のです。
以降、煩雑なため、ヴェスペリア→V グレイセスf→G
と記述を略します。
両者の比較、戦闘はGが良い。ストーリーはVが良い。システムは両者とも互角。
ストーリー、キャラクターはVが良いですね。ラスボスにしても、中ボスにしても個性があって良かった。Gはリチャード(ラムダ)以外覚えて無い(笑)
主人公の比較をしましょう。ユーリ君とアスベル君。「法?知ったこっちゃ無いね。俺たちは俺たちの正義を貫くだけ!俺たちのやり方でな」アスベル君「俺は守りたいんだ。俺の大切な人たちを!」
これだけじゃ似たようなものな気がするけど。アスベル君には覚悟やケジメなんて無かった。なので爆死して後悔。→青年になってから「俺は守れるのか…」と言いつつ何もしない。無目的。ただ焦燥感があって何もしないだけじゃ耐えられないから自分たちも何かしなくちゃ!→リチャードが大変だ!友達だから助けてやらなきゃ!
どちらかというとエステルに近いと思う。「自分を知りたいんです」と言いつつ、あっちにもこっちにも顔を突っ込もうとする。「あなたは何をやりたいの?」「あなたの我儘に振り回されなければならないの?」これはアスベルにも返る言葉だろう。
一方、ユーリは常に自分の正義を貫こうとしていた。他人との間に一線を引いて「エステル。それはお前が決めることだ。」この辺はおっさんやパティも距離感を離すのに一役買っている。「おっさん。わかもんのあっついノリにゃついてけねーのよ」
ストーリー的にも自分たちが魔導具を使えなくして悪になっても世界を終わらせるわけにはいかない、という話。エンテレケイアは精霊になれとほぼ強要してたり(´・ω・`)
Gにそういうストーリーを求めるのは難しい。未来編は蛇足だし、不要だったので語らないとして。「とにかく守るんだ」ということしか頭にないアスベルをどう解き解し、導くかみたいな部分の先が見えなかった。そして、そこを指導してくれる者がいなかった。
本来、教官のポジションだが教官は生きていれば何時か分かるようになるさ…みたいな感じで、あまり干渉しないので、アスベルは幼少期からの思いをモヤモヤを持ったままストーリーの最初から最後まで行ってしまう。エステルポジと見ると良いと思うんだけど。エステルも改心せず治療=良いこと、としてエンテレケイアを一匹殺害してるんですが…。
それを正すポジションにユーリやジュディス、剣の師匠がいるんだけど、アスベルにはいない。アスベルx教官ルートで守ることに関して深めてアスベルが守るとは何を言うのか、と気づいてから本編に行って欲しかった。なのでアスベルのキャラは保護者のいないエステルみたいに見える。