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発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

デスマーチから始まる異世界狂想曲の現在の感想・120話目くらい・小説家になろう

異世界転生?もので、H無しのハーレム?で旅、スキル制、レベル制、鑑定有り、の作品。

 

主人公の男性には異性のハーレムを形成するが、現状、奴隷のみ。犬人猫人蜥蜴人にアンドロイドに人2名。なんというか、皆が主人公推しをする(好感を持っている)、というありがちなハーレムであり、全員が主人公の所有物みたいな書き方だと思う。それぞれの女性目線でも主人公のことを好きだから云々、という話にしかならない…。

 

主人公はロリコンでは無いから仲間に発情しない、みたいな書かれ方をしているが13歳以上くらいの第二次性徴を迎えているくらいの子に性的な興奮を覚えるのは普通である。というか、その年代の少年少女がそういう心境になっている時点で、大人じゃないから興味ないみたいなことにはならないのが道理である。

 

個人的にはロリコンというのは主に10歳以下くらいの子供に性的な目を向ける人間に対して言うくらいに思うが、この作品では18歳以下はロリであるみたいな線引が見られる。

 

閑話休題

 

主人公以外のキャラクターについて、

その人が何が好きで何を見て何を考えて何を思うのか、というようなところが語られず終始、殆ど主人公のことしか考えてないという辺りに違和感というか、やめようかな…みたいな感情を覚える。

 

しかも120話くらいでは大抵は魔法を覚えたいから本とスクロールを買い占める、だけの話になっている…。また、舐められないように鑑定されるレベルを30にした(本来は310だが)というのも旅の行商人見習いが30レベルもあるというだけでオカシイ。その都市のトップクラスの兵隊が30あるか無いかくらいの描写である故。

 

仲間たちの奴隷さえlv15くらいになっており、中堅どころの兵士?上級騎士レベルという時点でもうオカシイ。

 

感想では主人公が空気みたいな書かれ方をしていたのだけれど、十分、主人公だけ、自己主張している。何というか、主人公だけが認められる、という展開が多い。

 

また、本作品はレベル制、スキル制ということだが、兵士のレベルが7~10等、非常に低い。そのくせ、一般人か噛ませ犬みたいな人がレベル8くらいで雑魚扱いを受ける。いや、兵士レベルなら十分強いじゃん、と思う。その辺を失敗していると思う。

 

しかも鑑定石のようなものがありレベルが調べられ、上げる方法も研究された世界で兵士のレベルがレベル10以下くらいのどんぐりの背くらべ、というのはあり得ない(弱すぎる)と思う。

 

個人的には、一般人5~10、兵士15~30、ベテラン40~50、達人60~99、チート99~(限界突破)くらい、幅を持たせた方が良いと思う。

 

本作は、戦闘以外の行動で経験値も貯まる仕様であるため、一般人であってもレベルが貯まる仕様であるはずなので、lv20くらいまでは年齢で上がっていっても良いと思うし、何ならレベルと戦闘技術は=ではないという風にすべきかと思う。

 

ステータスについては職業毎に偏りがあり、かつスキル面でもプロフェッショナル化しやすい、くらいにすべきかと思う。主人公や仲間のスキル取得の速さを見ていると、一般人にはスキルが1~3つしかないという感じの設定はやりすぎである。逆チートというか、無双用の雑魚というか…。

 

他作品でも主人公一行(や関係者)が不自然に強化される、というなろう作品は多い。というか、そればかりであり、ストーリーに絡んで来ない人物のステータスを上手く作れている作者はあまり見ないと思う。

 

スキルやステータスが主人公固有の能力なら別に矛盾しないと思うのだが、スキルやレベルやステータスがある世界というのは、バランスブレイクしやすく設定作りが非常に難しいと思う。

 

その結果として、他者を見下す主人公が多くなってしまうと思う。結局のところ、レベル制よりスキル制にするとか、レベルキャップなんかを設定しておかないとバランスは取れないのかもしれない。

 

「蜘蛛ですが何か」辺りになるとレベルやスキルの設定を予め世界設定として纏めているので、ある程度上手く書けていると思う。

 

まぁ、あとはSAOみたいにレベルスキル制だがPVPは犯罪(そもそも出来ない)みたいなMMORPG世界を作るか…。

 

私としては、レベル制の世界観では「スライム只管、倒してlvカンストしましたが何か」みたいな人が絶対出てくると思う(´・ω・`)

 

なので、lv差がある場合、経験値が得られない、とか、人間はlv40からは特別な儀式をしなければレベルキャップを上げられない、みたいな「盾の勇者」みたいな世界観がバランスが取れているように思う。

 

「盾の勇者」はlvとスキルの設定を上手く使ってストーリーに織り込んでいると思う。また職業や勇者スキルでかさ増しした結果、レベル差があっても覆せるみたいな。まぁ、それはそれでステータス至上主義なのだが…。

 

まぁ、ドラゴンボールみたいな感じかもね…(´・ω・`)「某スライム」だって最終的にAIのサポートで何でも処理出来ちゃうし、スキルみたら世界だって簡単に破滅させられちゃうし、みたいなレベルまでインフレするんで、まぁ、白けるというか。なんでもあり、みたいになっちゃうというかね。

 

その辺、上手く書いたのは「無職転生」だと思う。転生しても自分のキモさと戦わねばならないし、魔力をインフレさせても、剣や体術、覚えられる魔法の上限みたいなその人の「才能の限界」的なものがあって、そのためにパワードスーツを着込んだりとか、まぁ、それでも世界で何位の術者くらいにしかならない、みたいな話で、大分、足の付いた作品だと思う。

 

結局のところ「デスマーチ」に対して思うことは、世界観に対する一般人の扱いが雑という感じだろうか。そして、主人公のプレイボーイ感は非常に見ていて面倒になる・・・と私は感じている。

 

「勇者いさぎの魔王譚」という作品をこの作品の前に読んだのだが、この作品の主人公は一人のヒロインだけを常に見ていて、だから主人公に想いを抱く他のヒロインは失恋していかなければならないし、他に召喚された別の勇者も別のヒロインとの話があって、という感じで、この作品の方が読んでいられた。

 

失恋した少女は別の道を歩き始める、という部分をちゃんと書かないとダメなんじゃ無いかなぁ、と思う。デスマーチなんかは何というか登場人物の全員が主人公だけを男性として見てなければならない呪いにでも掛かってる感じである…。

 

まぁ、あまり纏まらない感じではあるが…