LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

ライザのアトリエの感想(ネタバレ)

とりあえずED見たので感想。

 

・戦闘はリアルタイム風で楽しかったが、6人全員が参加出来ると良かった。

 

・キャラデザが色んなところで微妙な感がある。 

 真面目で冷静な錬金術の師匠的な役なのに、なぜかステ画面で赤いドーナツを加えているアンペル。奇抜なキャラなのかと思ってしまう。

 

 立ち絵が痴女なリラ。この人も大人役なのに衣装がおかしいせいで…。

 

 レントの父親や主人公の母親等、嫌な関係性があるが、最後まで改善したりはしない…。

 

 ライザは農業を手伝わない娘であり、錬金術も怪しい仕事という認識だが、それが変わらない→成長・変化がない。

 

 「なんてことのない日常」がフレーズとして出てくるが、やっていることは非日常である。

 

 ボス各の魔物に対し敵わないという反応を示すが、最終的に力づくで解決してしまう。

 

 錬金術万能論というか…錬金術を覚えたライザがニュータイプみたいになってる。頭が悪いのに感覚で作れてしまう…という、まぁ従来の設定なのかもしれないが解せない。

 

 ライザの胸や太ももで売っていた感があるがプレイしてみると、悪童などと呼ばれたり、人の揚げ足を取ることも多く、褒められた性格をしていないため主人公が好きになれなかった。

 

 やはりボス各の魔物を高く設定してしまっており、その癖自分たちは村の護り手ととんとんの実力…みたいな比較をしており無理があった。

 

 序盤、足が竦んで動けなくなったような魔物が万の数で押し寄せてくる…という話だったのだが、まぁドラゴンにせよ、この敵にせよ最終的に簡単に倒せてしまっている(また、その時点でなんてない日常なんてものはどこにも無いのだが…)。

 

 主人公のライザが自分の両親と向き合うことをせず、錬金術に明け暮れている癖に、真面目になっていくボオスに対し、捻くれた言葉をかける辺り、嫌味な母親と似たような人物なんじゃないかと思う…。

 

 そして万能であり力ある錬金術を収めて賢者の石さえ作り出せるようになっても「なんてことのない私達」などと言ってる点も気になる。

 

 従来、両親が出てこないシリーズが多かったので、両親が居て、決まりが悪いからとそこから逃げて錬金術に傾倒、冒険を始め、勝手に島の真相を知り、ボスの問題を個人的に解決し、人知れず「なんてことのない日常を守った」気になっているという、なんとも言えないストーリーであった…。

 

 そもそも悪ガキという程、何かしているわけでもなく、風評被害が甚だしい。個人的には両親との和解。錬金術の理解。村の変化。問題に対する村の人々の協力等、協調性の結果、問題を解決出来た、みたいなのが良かったかな…と。

 

 ストーリーでは結局、主人公はクエストを熟しても錬金術への理解を得られないし、村の人達は理解してくれない田舎の閉鎖的空間という描写だし、変わっていくのはボオスくらいな気がしたし、それをからかうライザ(主人公)にお前も村人とそう変わらないんじゃね…という(´・ω・`)

 

 まぁストーリーに関しては微妙である。設定が上手く機能していない。とりあえずクラウディアが癒しであり、タオ少年が知性であり、アンペルさんが理性であった…。そして、彼らの活躍に対してライザの反応は微妙であった。

 

 クラウディアに関しては、仲間にフルートを聴かせるという段階の前に戦闘で常に笛吹いてるので、聴いてなかった、ということは無いはずである…。

 

 まぁ、シナリオに関してはこのへんにしておく。

 

 システム面に関しては、幾つか分かり難い点もあったし、スムーズでない点もあった。戦闘において、敵の攻撃によって自分の選択がキャンセルされてしまうことがあるとか、逃げる選択がし難いとか…。

 

 マップでは移動した際に夜になってしまいクエストが発生しない、ということが頻発して、ストレスがあった。その場で時間を経過させられる等、あればよかった。

 

 装備に関して。アクセサリーの性能が抑え気味で種類も限定的であり、また似通った性質のものが多い気がした。

 

 とはいえ、リビルドという特徴的なシステムがあり、またストーリーを進めれば、アイテムをポイントで複製出来る等、アイテム作成関連は便利になったように感じた。リビルドがあるので大抵のものは良い効果MAXの完成度で作れる。

 

 とはいえ、アイテムの整理が煩わしい感じはした…。序盤は特に持てるアイテム数を増やすアイテムが無いので、すぐにカゴが満杯になるにも関わらず、ファストトラベルがまだ無いみたいなことがあり…。

 

 とりあえず森にライザのアトリエが出来るまでは色々不便だったように思う。

 

 とはいえ、現実的に考えて、一つの小船しかないのに対岸にアトリエを作って、好きな時に来ていい秘密基地、というのは無理がある気がした…。ゲームではファストトラベルが使えるが、実際は船で対岸を行き来しているはずである…。

 

 またシナリオ上でも対岸に渡るキャラが数名いるのに何百年島の中に引きこもっているので外界を知らない、というのは無理があると思う。

 

 戦闘に関しては「防御」のコマンドがあると良いかな、という気がした。敵の必殺技の際に「ブレイク」させるという説明があったが、毎回都合よくブレイクさせられる訳でもないので、防御のコマンドがあれば選択肢を増やせた。

 

 今回の戦闘はスムーズな一方、力差があると時間経過で必殺技を食らって全滅、という超えられない壁があったと思う。

 

・総評

 ストーリー 5点

 遊びやすさ 8点

 戦闘    8点

 

 全部で7点くらいかな。アトリエゲーとしてはこんなものだろう。ただ閉鎖的な田舎が嫌、という話のため、ストーリーはあまり良い気がしない部分もあるため、その辺の耐性があれば楽しめると思う。