LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

Dr.stoneはなろう系としては及第点である。ただ最近、あまり良いなろう系が無い。

「なろう」の問題は書く敷居は低いが、ちゃんと書ける敷居が高いことにあると思います。「なろう」を読むRPGと称した批評を読んだんですが、たしかになー、と思いました。

 

書こうと思えば「森でゴブリンを倒した。終わり」で良いんですよ。

「森でゴブリンを倒した。くっ殺女騎士を仲間にした。エロい。犬がもふもふして可愛い。異世界飯上手い。終わり」で良いんですよ。

 

寧ろ、もう完成してますよね。正直上の2行で大抵の無駄に引き伸ばしてる「なろう」作品よりは面白いですよ。分かりやすいし。あとはゴブリンをオークにしたり、くっころ騎士をツンデレエルフとかに替えて、犬を猫とかにしてもふもふしてれば良いんですよ。

 

ただ個性を出すとすると、まず「知識チート」か「能力チート」か分かれると。前者が『Dr.stone』後者が『文字使い』異論は認める。尚、これらの作品はまぁまぁ面白い。あとは「知識+能力チート」というものがある『転スラ』かな。

 

この辺は成功した作品だけど、失敗作に関して思うのは、作者の想像力じゃ書けなかった…というのが大体大凡全部…だと思うんですよね。私も時間潰しに「なろう漁り」にせいを出したものですが、最近は「なろうを読む」=「時間の無為な過ごし方」と認識しつつあります。

 

勿論、商業化するものはあります。でも商業化した多くの作品も他のプロ作品と比べて、すぐに埋もれていく感が半端ないと思ってます。図書館の隅にある児童文庫…という例えがしっくりきます。まさに「なろう」ってそういう存在…というか。こう…病院の待合室においてある絵本…くらいの存在感かな…と自分は思います。

 

暇だから読むか…くらいのものであり、病院においてある昔のナンバーの少年ジャンプくらいの存在価値です。勿論、ピンきりですし、玉石混交と言い換えることも出来ますが、玉は2%くらいだと思う。

 

物語にケチを付けたい読者はそれでいいと思うんですが、私は私の中で大体分かってきたなぁ、と思ってきています。嫌いな作品は、

 

1主人公が常識人と思い込んだサイコさんである。

2ヒロインが特殊な生まれで美少女であり、増える。

3主人公が貴族になったらハーレムokとかいう。

4犬がもふもふして癒やされるとかいう。

5無駄に食レポする。

6主人公無双なのは良いが他キャラ視線でageしてるとウザい。

7同じ過ちを重ねる(例:「その時俺は油断していたんだ」x100話分

古武術を習っていたと言っておけば無双して良い

9なぜため語

10勘違い系主人公

…etc

 

軽く見ていくが、1はもう食育とかいる?ってくらい殺生に抵抗が無い。しかも殺してその場で普通に食う。どんな暮らししてきたの?

 

2は、まぁ何か虐げられてるけど絶世の美少女…着飾らせて売られるわ!寧ろいい暮らしできそう(´・ω・`)

 

3は、まぁ何かハーレムじゃなくても男性:女性の比率が偏りすぎてくるともうなんか気持ち悪い。しかも全員絶対備考に(:美人)って書いてある。性格難というのはあっても見た目がゴリラみたいのは少ない。もう逆にみんな男で良いよってレベル。尚、ホモではないし、私はレズも受け付けない。要するに「けいおん!」みたいなノリで良いと思うんだ。恋無し、友情あり、青春あり、チームで乗り越えてく。的な。

 

私を養ってきた文芸を思い返しても、彼女とイチャラブします、みたいのは結局、残ってこなかったんですよね。要するに「恋」をテーマにしてる感じの作品は自分の中では無いな、っていう。私、普通じゃないんで、まぁ、普通じゃない人の心の問題なんですが。

 

4と5はねTVでも同じこと繰り返してるよねって思う。4と5を考えるとラノベ読まないけどTVは見るよ、って人は「なろう民」と民度は同じだと思う。同じものを違う角度から見続けているだけで、そろそろ胸焼けしてきてる…。

 

ただ小説の中で動物を愛でてるのを遠巻きに見ているのと、映像で観るのどちらが良いかっていうと映像だろうな…って思う。つまりどちらも映像の方がましだと思う…テーマ統一してるしね。「なろう」だと「贅沢全部盛り」みたいになってる作品があるけど、単体見た方が良いと思う…。そして動物番組や飯テロ番組は飽きにくいと思う。逆は飽きるが…またそれか、と。TVなら何度でも餃子食べてくれ…とか思う。ただ、大食いとかはもういいやってなる。

 

こう永谷園のcmとか、ビール飲んで「くーっ」みたいな使い古されたリアクションね…なんかもういいや、って思う。絶対、昭和からやってるだろ…もう元号2回代わったのにまだやってるよ…ってなる。

 

「家ついてって…略」という番組なんかも、何か禄でも無い人を見て、あぁ自分ってそれ以下では無いなぁみたいな番組もあるよね。あの辺も「なろう」感があると思う。引きこもりやおっさん、普通の高校生、孤児…大体微妙な生まれ、微妙な精神能力っていう。

 

最近、おっさん多いけどさ、ああいう番組でも「おっさん率」高いよね。みんなおっさん好きなんだと思うよ。「なろう」だからだけじゃなく…。

 

6はね…基本的に「あいつすげーな」とか言ってるだけだから。主人公視点で「俺つえー」って言ってんだからもういいよ、ってなる。そして、あと主人公以外との対人関係が設定されてない節がある…。私は太古からぼっちやってて熟練度的にはぼっちマスターと言っても過言では無いレベルだと思うから、ぼっちに関して一家言くらいはあるわけよ。

 

私から見たら、私以外の人間が裏でSNSで全員繋がってる、ってのはあると思う…。昔は、いじめられっ子がネット上で吊るし上げられてたりとか…あったと思うけど。今は、クラス中がSNSで繋がるか、インスタしてるか、ラインしてるみたいなとこあると思うんだよね…。

 

そういうポジションに私は絶対行かないんで、私視点から見た他人は複数の他人と関係築いているわけで、そうすると「あいつがすげー」じゃなくて「あいつすごくない?」と別のキャラにふるんじゃないかと思う。そして、こう自分の知らない内に何かが進行して、終わってるんじゃないだろうか。

 

8番目はとりあえず古武術習ってたことにすればチート、というやつ…。第一に古武術は対人が前提で、対人に特化した武術だということ。当然モンスターとの戦闘には対応してない。せいぜい反射神経や受け身が役立つ程度だが、ビルから落ちても受け身とったから無傷、みたいなのは無いと思う。受け身って衝撃を受け流すわけだから。オーバーキルされれば普通に死ぬ。

 

合気道無双というのもあるけど、大抵はファンタジー合気道なので…。合気道的な合理的な操体術ってのは色々なとこで似たようなのがあるけど、体幹や身体を合理的に使って膂力を増して仕掛けても基本的に膂力が違い過ぎる相手には通じないと思う。例えば梃子の要領を使っているとして、梃子で覆る程度の力までしか抗し得ない、というのは道理。

 

ファンタジーな出し物を出すならアイアンゴーレムに関節破壊を武術の要領(素手)で仕掛けても破壊できない。だから、結局、奥義(最後)は逃げるか急所を狙うわけで。「卑怯とは言うまいな…」というのが。

 

9はホント多い。そして意味が分からない。対等=ため口という謎ルール。私は基本的に他人には「ですます調」。対等でも「だよね。だね」みたいな感じで「だろ?だな」みたいな口調にはならない。断定口調というべきか横柄な感じというべきか…。オレ~だぜ!みたいのもよくみる。前世35歳だったよね君…あっニートだったんだもんね…察しってなるわ。

 

無礼講…っていうのは上辺だけってのが普通らしい。要するに、とりあえずそういうことで…という建前であって、本当にルール無用にはならないんだそうだ…。実際、無礼講だろうがなんだろうが偉い人は上座に座り接待を受けるわけで。

 

要するになろう主人公は空気読めてないし常識も無いんだね…。それを正さない→受け解ける、周りもどうかと思うが…。「リリカルなのは」のフェイトとシグナムの関係を見ていれば分かる問題だ…。フェイトからはずっとシグナムさんであり、シグナムからは「お前」「フェイト」なのだ…。

 

「なろう」産だが小説の体を為してる作品としては『本好きの下剋上』があると思うが、本作は下町の人間、商人、貴族、王族といった身分制度とその関係、言葉や身のこなし方に関してかなりしっかりした設定を作ってキャラに踏襲させている。下町出身のマインは貴族のローゼマインになるために、口調から身のこなしから全てキッチリ学習していく。

 

要するに、貴族社会を描くなら、その辺の設定も作者の力量が問われる部分だ…と。金銭価値や各単位の名称等も作者によってというか、まぁバッサリしたものが多い。プロとアマチュアと素人の違いは、その辺りの設定を練り込んでリアリティを出せるかどうか…だと思う。

 

正直、ハーレム作って「オレは~だぜ」とか上から目線で話したり、相手を「こいつ小物だな」的な裁量している主人公は「あぁ、無理だな…」って思う。主人公目線で何でも適当に評価して勝手に価値を決められてしまう…って流れが多いと思うんだけど、そういうのって他者を見下すスタイルに繋がることが多くて、お前、前世思い出せよ…って思う。

 

10は「パリィする」って作品を読んで、主人公がゴブリンロードをただのゴブリンだとか、ミノタウルスを唯の牛だとか、思って主人公が戦ってく話で、まぁ流石に勘違いが酷くて途中でリタイアした作品なんだけど、自分の力に無自覚で相手の力量も見極められない主人公が強いわけないんですよ。逆説的にそうした未熟な主人公がチートって作品に対するネガティブな評価なんですが。

 

勘違い要素をそれが面白いと勘違いしてる作者がいるんじゃないかなと思うんですよね。でそれをずーぅと続けていく、と。タイトルでこういう作品と細かく長ったらしく書いちゃうからそうせざるを得ないのかもしれないが…。

 

謙虚な態度も度を越せば卑屈になる…ってのを地で行ってる作品が殊の外目につくと思うし、意図してやってるなら、それはやめた方がいいと思う。じゃないとそれは読者のストレス要素になるし、1回2回なら良くても100話のだいたい全部の話で同じようなこと繰り返してると最後には見限ると思う。

 

「俺は相手を舐めていたんだ」「言い訳するわけじゃないが俺は油断していたんだ」とかいう独白が戦闘の度に繰り返されるとしたら、その主人公は精神的に未熟でしかも成長しないわけなので、もういいや、ってなると思う。

 

「Reゼロ」とか「本好き」はストレス展開が序盤結構あるんだけど、最終的に主人公が成長して「精神的に」lvあがって、それがカタルシスになってく、みたいな流れなら、まぁ耐えられるかもしれないんだけど、

 

例えば、スバルが学習しなかったり、マインが下町育ち上等、みたいに開き直ってしまったら…作品は評価されなかったと思うんですよね。まぁ、私はスバルもマインもある点では苦手だが。

 

スバルはレムを娶る予定(ヒロインも嫁にしたい)だし、マインは「家族最高。家族になにかしたら殺すぞ」ってキャラなので厳しい。まぁ両者とも私から言えば「うわー」って感想ですよ。マインは前世母親に孝行出来なかったから「家族大切にしたい。絶対」って思うのは分かるんだけど、経緯を知ってる読者からすると、マインの家族って敬愛に値するような連中じゃ無いわけで…。

 

まぁ、そう考えるとスバルの方が好きかもだなぁ。好きになって大切にしたいから家族になりたいんだ、と考えれば。

 

私は自分の家族のこと考えると、マインの考えには賛成出来ないんで。

 

まぁ、妙に家族関係で切れるなろう主人公は多いですよね。「俺のことは良い。だが家族のことじゃ許せねぇ」ってキャラ多いと思います…。一見、王道に見えるこれも、その家族が問題児だった…って場合は、違う見え方がするわけである。要するに家族が粗相したけど俺権力者なんで許せ。尚、慰謝料とかも払わないんで。という主人公が多い…。ヤクザか。

 

家族=ヒロインだったり、愛犬だったりする。

ちなみに現実でも、男が自分の女を特別扱いしており、何か手を出すと猛犬の如く威嚇する、攻撃的になるということが良くあると思う。

私のように愛情で結ばれることのない人間にはよく分かる。自分のことはいい。だが女のことを侮辱されるのは許せない。まぁ、そうなんだろうね。自分の所有物で特別なんだから。自分が殴られるのは良い。だが俺のフェラーリに落書きしたら許さねぇ…みたいな話だと思う。

 

要するに自己評価(自分の値段)は棚上げ出来るが、他者評価(自分のもの…所有物の値段)を棚上げ出来ないのである。そして、それを相手のためみたいな態度で守ろうとするわけだ。それは「エゴ」である。この間、無理心中した母子と同じである。この子のため、と言いつつ、実際は、それは自分の「エゴ」のためなのだ。

 

その論理は表面上上手くガードできているように見える。そういう表現は自分の目も眩ませる。自分に分からないのだから言い訳として都合が良いのである。そうやって、これが「正しい」と思ってしまえば偽りの正しさの旗を上げて自分を騙すことが出来る。結果として他人である自分の子を自分が殺めていい言い訳とすることが出来る。

 

家族を守ると言う主人公の言い訳である。彼は自分の所有物を守っているわけであり、本質的にそれは自分を守る行為と変わらない。自分がどうなってもいいなら、自分のものもどうなっても良いだろう。

 

「は?なんであんたが勝手に私のことを決めてるわけ?」というのが家族の構成員である個人の感想だろう。人は誰かの所有物じゃない、ということの分からない人が現実にもいるし、なろう主人公にもよくいると思う。大抵のハーレム要因が所有物として主人公により守られている構図は、まぁかなりよくお目にかかれるだろう。

 

「俺の女に手を出すな」みたいな台詞は相手(女)の意志を尊重していない可能性が大いにあると思う。この主人公が格好良く見えるのだとすれば、まぁ、それは「テンプレなろう主人公」病なのだろう…。

 

「俺に手を出すな!」これが正しい(´・ω・`)し、

「なんで私があんたに守られないとならないわけ?」

 

というのが正しい気がする。

 

成功作として数えられるであろう「無職転生」も私は主人公が「家族」というものを特別視しすぎてると思う。まぁ、その切っ掛けとなるエピソードがあるから納得は出来るんだけど。主人公は両親に対しては「家族」として雑な感じなんだけど一方で他の構成員に対する執着がキモい…。まぁ、一時は天下を取ってた作品だけど、若干エグい。ストレスフルな感じ。

 

いや、まぁ「なろう」って一部のプロが書いたと思しきもの以外は、有名作でもストレス要素あったりするけど…

 

まぁ、勿論、親子仲が良い親子も居るという認識は私も持ってるけれど、自分に精神的な問題がある場合に家族仲は険悪になりやすい。まぁ「無職転生」はその辺が結構リアルで最終的にやはり不器用で全部は片付けられなかった人なんで、あれだけど。まぁ「家族絶対主義」みたいな主人公だと私はストレス展開が多いかなーと思う。

 

自分が引きこもりだった、とか、無職だった、とか、低能だった、とか、まぁ家族と険悪だった人が、転生したからと言って、家族をリスペクトしたり仲良くなったり出来るかと言えば、私はその要因が自分にあったとすれば、やはり同様に険悪になりやすいだろう、と思う。

 

まぁ、そんなわけで私は「人生やり直し」としての「なろう」は、あまり評価出来ないと思っている。才能ある人が不慮の事故で死に、転生したらそれなりに俺ツエーする方が納得出来る。要するに無理に努力で成り上がるよりもう才能で良いんじゃね…という転換期があったんじゃないかなぁ。

 

『ナルト』が良い例だと思うんだけど、結局「生まれ」か…っていう。初期は自分の努力ルートだったと思うんだけど、最終的に開き直ってた気がする。「諦めないど根性」が実を結ぶなら「リーくん」が無双しても良かったと思う(´・ω・`)でも結局、ガイ先生もあーなっちゃったし…っていうね。

 

個人的には『タッチ』も何か才能じゃね…って言うね。カッちゃんは生贄にされたのだ…。犠牲の犠牲になったのだ…。そして南はタッちゃんの才能に気づいていたのだ…。死ぬ前から勝負は決まっていたのだ…南無。カッちゃん目線だとかなりハードである…。

 

過去を鑑みても、やはり漫画や小説は隠された才能があるルートが安定だと思う。最近は引きこもりやニート、無職ではなく、普通のおっさんが異世界に行く話が増えたと思う。やっぱ現実が「やっぱつれぇわ」ってことなんだろう…。FF15は未プレイだが、だいたいノクティスが可哀想な話だと理解している…。