悠:報告がある。
風鈴:なんです?
悠:昨日歩いてたら空から女の子が降ってきて、告白されて付き合うことになった。
風鈴:…それは詐欺です。以上。
悠:んー、あー、やっぱりそう思う?
風鈴:都合良すぎますよ。マスター告白されること自体が無いのに、いきなり空から降ってくるとか…。
風鈴:なんか変なサイトにでも登録したのでは…。
悠:あー、あれか…。
風鈴:…。
悠:いや、分かった。言いたいことは良ーく分かった。分かった。止めとこう…。
悠:「地面からドリルで突き抜けてきた女の子と付き合うことになりましたので。あなたとは別れます。」
悠:送信…と。
風鈴:いや、そんな子はいないと…まぁ、いいか。
悠:世の中そう都合よく行かないものだなぁ。
風鈴:上手い話には罠があるんですよ。そもそも、それが本当だったとしても「オレは飛べる」とか言っちゃう女の子とはちょっと付き合わない方がいいですね。
悠:楽しそうだけどね。
風鈴:まぁ、見ている分には良いですけどね。
悠:「オレのドリルは天を貫く」とか言っちゃう子は?
風鈴:いや返信内容は嘘っぱちですよね?…まぁ、多分、ニューハーフの方だと思いますけどね。
悠:だよなー。どう考えても。
昴:にゃー
悠:そうだ。猫娘がいるじゃないか。
昴(猫耳):ご飯はまだかにゃ?
風鈴:勝手に非実在猫で遊ばないでくださいよ。猫にも猫権があるんですよ?
悠:猫権?うーん。まぁ、この子と恋愛は無理そうだ。(猫缶を開ける)
昴:にゃー
風鈴:そうですよ。
悠:あー。猫可愛いわー。癒されるわー。
風鈴:まー、彼女なんてそのうちできますよ。出来なかったら出来なかったで魔法使いにジョブチェンジできるらしいじゃないですか。
悠:嘘だよ!!
風鈴:えー。