LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

久しぶりにガンツを読んだので再評してみる

とりあえず久しぶりに何か書こうかな…と。

 

ガンツをとりあえず読んでカタストロフィ前くらいまで読んだんだけれど。まぁ、なんというかヒカルの碁と同じくらい画力が変わってるなぁと。初期クロノと後期クロノの違いはかなりのもの。

 

描画にはだいたい3段階ある。西君も3段階くらいある。登場初期の西君は、まぁ彼のパーソナリティ的に逆に初期の方が良かったと思う。後期の西君は斜に構えている孤立者的な感じで格好良いので逆に良くない。そもそも「カタストロフィ後の世界で力関係が変わるから何やっても良い」という考えは幼稚過ぎたし、クラスの全員を殺した罪は免れない。実際、西君はSATみたいな部隊に射殺されてるしガンツスーツや武器があったからといってそれで何とかなると考えるのは楽天的過ぎる。

 

そういう意味では和泉も考えが甘い部分がある。吸血鬼に対して良く戦ったとは言え、結果としてミッション外で死ぬ羽目になってしまった。まぁ、吸血鬼自体もよく分からない存在ではあるが…。

 

物語の構成上、どうしても「ぬらりひょん」が頂点で、カタストロフィ編は余分だった感がある。というか、カタストロフィ編に出てくるモンスターが一番強かった感があるのが微妙である。軍隊自体より、あの謎生命体の方がヤバイという…。特に謎の光を放つ敵が最強に思えた。自分はシューティングゲームとか苦手である。人間、弾幕張られたらどうしょうもないのである。カタストロフィ編はどちらかというとクロノxレイカ組の活躍が良かったかなと思う。

 

イカの死は物語上、必要だったと思うし、クロノの死もやはり必要だった感がある。でなければ、クロノの同時存在が本編後どうなるのか、というツッコミが無くならないと思うので。逆説的に考えてクロノを一人に戻すにはレイカの死(クロノxレイカ組)が必要だったと言える。

 

ちなみに新宿篇で「ガンツ。まだ俺にチャンスをくれるのか!」ってとこが好きです。

 

まぁ何れにせよ、ガンツチームのヒロインはレイカであった。物語終盤にクロノを再生してしまったとは言え、チームにかなり貢献していたのも事実である。そもそも空気読んでおっちゃんを再生しようとしてたわけで、実際にそう口にしており、機器の故障によって叶わなかっただけで責められない気がする。

 

どこまでもガンツと関わりのない小島多恵というヒロインに対して、ガンツチームとしてリーダーを支えるヒロインがレイカだったと言える。非日常におけるヒロインも必要だった、というふうに思う。そういう意味では加藤に対する杏(大阪の子)もクロノとレイカの関係に近い。日常側にいる加藤の弟とクロノの恋人(タエちゃん)という図も似ている。まぁ、カタストロフィ編においてタエちゃんが全裸で逃げまくる…という辺りが必要だったのだろうか…という気はするが。スーツどころか全裸サバイバルである。カタストロフィ編はちょっと全裸率が高すぎるのが辛い。

 

アリエッティとかを見た後だと、巨人族の道徳観はどうなっているのか気にかかる。地球人がアリエッティを生で食おうとすると考えれば、巨人族の野蛮さが分かる。哲学や道徳が発展していないのかもしれない…。

 

カタストロフィ篇において、ヒロインやおっちゃんが再生され、肉片に変えられた辺りは衝撃的だが、あの辺はレイカに対するクロノの感情の精算という感じがする。まぁ、結果としてクロノ(2)はレイカの子供に転生してしまうようであったが…(´・ω・`)

 

あの辺に対するツッコミどころは、輪廻するにせよ、また人間になるんですか…という感じである。全体的に見たときのツッコミどころとしては「宇宙人住みすぎ」である。もう3人に一人くらいは宇宙人なんじゃないだろうか…。

 

あの宇宙人たちはもともと住んでいたというよりセバスチャン側が用意したカタストロフィに向けた練習台と言われた方がまだ頷けると思う。そうではなくガンツの舞台の地球が「様々な宇宙人が間借りしてる地球」であったとすると、今度は「文明に擬態しすぎ」となる。

 

大仏とか鬼とか妖怪とか西洋の銅像とか流石に文化系のものに擬態し過ぎである。まぁ、最もその辺を気にしてはいけないのだが。ワンピースでいう「ワノ国篇(等々)」みたいなものである。まず、テーマがあってキャラクターがデザインされるので仕方ないのである。

 

まぁ、他のツッコミどころもある。まず大仏編におけるボスの脱皮である。大仏ちゃうんか!…という感じである。そして加藤の耐久が半端ない問題である。雑魚の攻撃で格闘家の首が折れるレベルなのに、ボスの攻撃をスーツが機能しない状態であれだけ耐えしのぐのは流石にツッコミが入る。

 

次に「ぬらりひょん最強問題」である。サイコキネシスを使えるのに舐めプして殺された感がある。某ドラクエのボスくらい形態が変わるのでそもそも「ぬらりひょん」が何だったのかよく分からない。ここでも全裸過ぎである。基本的に裸書きすぎである。不良も書きすぎである。

 

あとはまぁ、天狗と犬神さんがZガンのハメ攻撃を喰らって、あんまり活躍できなかったなぁ…と思った。3人で強者感出してたのに、どちらかというと牛鬼さんの方が活躍してた気がする。

 

ぬらりひょん編で面白いのは実は侍対決かな。刀vs刀という同じ舞台で戦ってるので見応えがある。まぁ、大阪編はキャラクターがラリり過ぎである。

 

あとの疑問点は、鬼星人篇である。姿を変える鬼幹部がクロノに一刀両断されてあっさり死んだので、条件がよくわからなかった。炎の敵との戦いは見応えがあったし、岩男の人も中々良かった。あの辺が風のベストバトルである。

 

しかし、カミナリ様がちょっと残念だった。都合良くスーツが機能してた感が(´・ω・`)ガンツスーツはちょっと都合良すぎである。クロノとかぶっ飛ばされても耐久残ってたし。まぁ、そのへんがモヤッとするところである。実際、ガンツ強さランキングとかでカミナリ様は装甲が薄いよね、という評価になりがちである。全人類を滅ぼすんじゃなかったんですか…。氷川(ホスト侍)も持ち上げすぎであった。

 

まぁ、気になったのはそんなところだろうか。全体として面白いことには変わりない。ドラマを作るために設定が盛られてツッコミを受けるのは仕方ないだろう。