『自閉症と社会学』の中では「儀礼的相互行為」という磁場が働いている場所、
電車の中、街を歩いた時、すれ違う他者との間に生まれる空間、休み時間他者との間に形成される何らかの力・・・
そういうものに対して、常に緊張を強いられることで、私は疲れてしまうのだと思った。
電車で言えば、男性は女性に気を付けなければならない。
つり革を両手で持ったり、手が触れないように仕舞ったり、接触しないように距離を保ったり・・・
そういう配慮を他者と共存している空間の中では一々自覚的に行っていかなければならない。
病院へ行くために地下鉄へ乗って帰ってくるだけで疲れ果ててしまう。
散歩しようと思って、外を歩いて回って帰ってくる。それだけでも私は人とすれ違うことで相当疲れてしまう。
ぐったりして、時には変な汗が出たり、気持ち悪くなったり、酷い頭痛が起きる。
原因は相互行為それ自体だろう。
苦手だとか苦手では無いという以前に、気を遣いすぎて自滅しているのだろう。