LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の適当な日々の考察と日記

reゼロから始める異世界生活

reゼロから始める異世界生活の感想

ベースとして「ひぐらしの鳴く頃に」があると思って読むと、すんなり入ってくる。主人公が愚か者で出鱈目な人物なので読んでいて辟易してきてしまうが、主人公ナツキ・スバルは「ひぐらし」の前原圭一と同じような人物(ホボイコール)だと思って読むと良いと思う。まぁ、圭一くんの方が私は好感度高いですが。

自称?言葉の魔術師で、別世界から来た新しい風。実際には、解決編まで疑心暗鬼を繰り返す・・・という。そう考えるとスバルのピエロで奇天烈な発言にも納得が行く。

しかし、元ネタが分からないと、正直引くと思う。

今は3章を読んでいるが、この辺りは所謂、出題編なので、主人公は只管に打ちひしがれ続けるのだと予想中。

いいところ

感情描写が緻密。

悪いところ

1主人公が鬱陶しい。

2主人公の設定が曖昧。後付解釈が出てくる。

3主人公の周り良い人過ぎ。洞察力あり過ぎ。能力高すぎ。

特に3が気になるところで、国のトップに立つ人たちは、意見の相違があっても、大体能力高い描写がされているのに、なぜか国は腐敗しているという有様。偉い人間は総じて優秀なもの的な描かれ方。

ユリウスくんが典型的だが、貴族主義と思わせつつ、超実力派で性格良いとか。要は極端に出来の良い人間と出来の悪い人間しかいないような気がする。出来の良い人間は結局、1から100まで良いみたいな。

これを崩したのは、リンガ売りのおっさんの魔女に対する忌避感だったり、レムやラムに惨殺されたりするエピソードだったりするけれども、そういうのも極端。

スバル君の周りは優秀な良い人ばかりで、何が真理か見えているらしく、スバル君の道化っぷりを見通して、憐れんだ目で指摘してそれとなく導こうとしてくれたりしている。それに気付かぬスバル君というお馴染の構図。もう気付かないフリしてるレベル。

あと主人公に特別な才能が無くてオレツエーが出来ないにしても、周りの人たちのパラメーター配分がおかしい。まぁ、常に達人以上級としか絡まないスバル君の不幸体質のせいとも言えるが・・・。平凡な能力というより最早扱いがモブキャラだよね・・という。死んでも生き返るし。

素でも剣道2段とかなら、恐らく村人ABCとかよりは強いはずなのに、自己評価が低いのは彼の周りが化け物過ぎるから・・・。実際、トンチンカン(序盤の相手)とかは初期パラメーターで(やろうと思えば)倒せるわけで。3vs1で勝てる能力はあるじゃんよと。

これと併せて本好きの下剋上も読んでいるのですが、同じ異世界転生ものでも、その差は、成長に応じて教育されていくという過程が、reゼロには少ないからだと思う。物語の時間の進み方が遅いので、スバル君は中々成長できないわけで。逆に下剋上の主人公マインはその都度必要なキャリアパスに乗ってるので、世界の側に教育を施して貰えたりする。

それでどうなるか、というと、空気が読めるようになる・・・と。で、徐々に周りと上手くやっていけるようになる。reゼロだと、私が今読んでいる位置では、そこに至ろうとすることを主人公が拒否ってる段階なので読んでいて辛いっていう・・・(笑)マインは本を作るんだ!という目的は全く恣意的なものだけれど、スバル君はエミリアを守るのは自分の都合だと気付いて無い・・・というか、エミリアのためにしてやってる!という嘘を吐いてるのでややこしくなってるんだと思うんだけど。

惚れた>傍にいたい>守りたい という自分勝手な話なのに、そこにエミリアに見放されたら生きていけないとかの情けない事情が入って、自分が認められなければいけないんだ!→リレイズできる特別な自分には価値がある→こんな自分を見捨てるの!?っていう脅迫プランになってしまい・・・。まぁ、生きるためには藁をもつかむというその気持ちは分かるけれどね。

これって、資本主義でも同じ理屈で、能力の無いヤツは必要無い死ねっていう強迫観念ってあるわけで。割とスバル君を馬鹿にできないよなーと思ったりする。人間関係が損得勘定になってしまいました・・・。と、それがエミリアとの関係が破綻した原因だと一応気付いたはずなんだけど、3歩歩くと忘れてしまう。その結果、スバル君は「俺がいないとダメなんだろ?」と押し付けようとするという繰り返しを続けており・・・(苦笑)

この「誰が一家の収入を得て来ていると思っているんだ」的な発想に苦笑。スバル君は平凡だけど「持ってる人」なので、結局、それに縋ってしまう。今読んでるところは丁度「死に帰りの俺は正しい」=こんな能力のある自分には価値がある、と信じたいというところ。

reゼロはスバル君の成長物語になっているはずなので、多分、スバル君は自分の思考の落とし穴にどこかで気付くはずなんだけど、なぜか廃人ルートから殺意の波動に目覚めたり、極端なことになっている。彼を見ていると、一回死んだだけでは馬鹿は治らないんだな・・・と。

無敵凶刃ロザリオーってSRCの作品があったのですが、これは精神的弱者が弱者のまま最後まで突っ走ってしまう救いの無い話だったと思うけど、そういうパターンもある。けれど、ひぐらしベースなのでやらないと思うし、そういうシナリオはかなりキツイ。。。

まぁ、彼の周りの人外レベルの優秀な人と同レベルになれとは言えないけれど・・・というか、そんな環境が却って無力感を煽っているような気もするが、闇落ちルートはそろそろ抜けて欲しいなーと思います。

スバル君の極端な疑心暗鬼は、サテラ(嫉妬の魔女)の祝福が関係している可能性がある。

要するに、スバル一人だけ雛見沢症候群状態なのかもしれない。

だから、そこにリアルな心の変化(発展)を期待しても裏切られるのかなー、と。

章によっては序盤に「どうしてこうなったんだ・・・」という述懐が入るけれど、

それって、明らかにひぐらしの「これを見つけた人がいたら・・・」というヤツだと思う。