LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

テンプレとは学習されることである

なろうテンプレがどういうものか、ということを書いているなろう著者がいたりするが、私も一般的な「なろう感」というものを持っているため、同意出来ることも多い。

 

なろうを漁る日々で得られたものを考えると「なろうとは何か」という命題の答えが自分の中で形作られて行くことを感じる。

 

あるテーマについて自身の感想を抱きたいなら、そのテーマに関しての一定の理解が必要になる。それが無ければ、テーマに対して論説することは難しい。

 

例えば「ガンダム」について語りたい、なら少なくとも「ガンダム」がどのようなコンテンツなのか、実際に見る必要がある。私は「ガンダムウォー」というカードゲームで主に知った口である。それ以前ではプラモデルとかファミコンゲーム、プレイステーションのゲームなんかで「ガンダム」を知る機会があった。

 

そうした様々な媒体を通して得られた知識に基づき私は「ガンダム」というテーマに対して一定の論説する知識を有するに至ったわけである。

 

要するに何が言いたいかと言えば「なろう作品漁り」は「なろう理解」のスキルを伸ばす。別のジャンルにも「○○作品漁り」は「○○理解」のスキルを伸ばすだろう、ということである。

 

無理矢理な話だが、昨今、コロナにより教育が停滞しており、学力維持なり学力を高めたりだの、ということが障害されている世の中で、「自分の力で主体的に学ぶ」必要性が出てきた。けれど、基本的に日本の教育は受動的である、と言われる。

 

主体性とは何か、どうすれば主体的に学び得るのか…と考えた時、自分の持ち札の中から言えば「本を読む」ということが知識に結びつくと思う。「Dr.stone」を読めば理科系科目に対する興味が湧くかも知れない。

 

その中で、自分の中で語り得るだけの知識を得る方法が要するに「なろう漁り」みたいなことをすれば良い、という話だと私は思う。とにかく多くそのテーマの関連知識を蓄える。暇ならもうそれをやる、みたいに暇つぶしにでもやり続ける。そうするとある段階から、そのテーマに関するお約束やテンプレが見出だせるようになるかもしれない。

 

最終的にはそのテーマに対して自分なりの感想を言える、くらいの理解が得られるやもしれない。と、自分は思った、という話である。

 

 

 

 

Dr.stoneはなろう系としては及第点である。ただ最近、あまり良いなろう系が無い。

「なろう」の問題は書く敷居は低いが、ちゃんと書ける敷居が高いことにあると思います。「なろう」を読むRPGと称した批評を読んだんですが、たしかになー、と思いました。

 

書こうと思えば「森でゴブリンを倒した。終わり」で良いんですよ。

「森でゴブリンを倒した。くっ殺女騎士を仲間にした。エロい。犬がもふもふして可愛い。異世界飯上手い。終わり」で良いんですよ。

 

寧ろ、もう完成してますよね。正直上の2行で大抵の無駄に引き伸ばしてる「なろう」作品よりは面白いですよ。分かりやすいし。あとはゴブリンをオークにしたり、くっころ騎士をツンデレエルフとかに替えて、犬を猫とかにしてもふもふしてれば良いんですよ。

 

ただ個性を出すとすると、まず「知識チート」か「能力チート」か分かれると。前者が『Dr.stone』後者が『文字使い』異論は認める。尚、これらの作品はまぁまぁ面白い。あとは「知識+能力チート」というものがある『転スラ』かな。

 

この辺は成功した作品だけど、失敗作に関して思うのは、作者の想像力じゃ書けなかった…というのが大体大凡全部…だと思うんですよね。私も時間潰しに「なろう漁り」にせいを出したものですが、最近は「なろうを読む」=「時間の無為な過ごし方」と認識しつつあります。

 

勿論、商業化するものはあります。でも商業化した多くの作品も他のプロ作品と比べて、すぐに埋もれていく感が半端ないと思ってます。図書館の隅にある児童文庫…という例えがしっくりきます。まさに「なろう」ってそういう存在…というか。こう…病院の待合室においてある絵本…くらいの存在感かな…と自分は思います。

 

暇だから読むか…くらいのものであり、病院においてある昔のナンバーの少年ジャンプくらいの存在価値です。勿論、ピンきりですし、玉石混交と言い換えることも出来ますが、玉は2%くらいだと思う。

 

物語にケチを付けたい読者はそれでいいと思うんですが、私は私の中で大体分かってきたなぁ、と思ってきています。嫌いな作品は、

 

1主人公が常識人と思い込んだサイコさんである。

2ヒロインが特殊な生まれで美少女であり、増える。

3主人公が貴族になったらハーレムokとかいう。

4犬がもふもふして癒やされるとかいう。

5無駄に食レポする。

6主人公無双なのは良いが他キャラ視線でageしてるとウザい。

7同じ過ちを重ねる(例:「その時俺は油断していたんだ」x100話分

古武術を習っていたと言っておけば無双して良い

9なぜため語

10勘違い系主人公

…etc

 

軽く見ていくが、1はもう食育とかいる?ってくらい殺生に抵抗が無い。しかも殺してその場で普通に食う。どんな暮らししてきたの?

 

2は、まぁ何か虐げられてるけど絶世の美少女…着飾らせて売られるわ!寧ろいい暮らしできそう(´・ω・`)

 

3は、まぁ何かハーレムじゃなくても男性:女性の比率が偏りすぎてくるともうなんか気持ち悪い。しかも全員絶対備考に(:美人)って書いてある。性格難というのはあっても見た目がゴリラみたいのは少ない。もう逆にみんな男で良いよってレベル。尚、ホモではないし、私はレズも受け付けない。要するに「けいおん!」みたいなノリで良いと思うんだ。恋無し、友情あり、青春あり、チームで乗り越えてく。的な。

 

私を養ってきた文芸を思い返しても、彼女とイチャラブします、みたいのは結局、残ってこなかったんですよね。要するに「恋」をテーマにしてる感じの作品は自分の中では無いな、っていう。私、普通じゃないんで、まぁ、普通じゃない人の心の問題なんですが。

 

4と5はねTVでも同じこと繰り返してるよねって思う。4と5を考えるとラノベ読まないけどTVは見るよ、って人は「なろう民」と民度は同じだと思う。同じものを違う角度から見続けているだけで、そろそろ胸焼けしてきてる…。

 

ただ小説の中で動物を愛でてるのを遠巻きに見ているのと、映像で観るのどちらが良いかっていうと映像だろうな…って思う。つまりどちらも映像の方がましだと思う…テーマ統一してるしね。「なろう」だと「贅沢全部盛り」みたいになってる作品があるけど、単体見た方が良いと思う…。そして動物番組や飯テロ番組は飽きにくいと思う。逆は飽きるが…またそれか、と。TVなら何度でも餃子食べてくれ…とか思う。ただ、大食いとかはもういいやってなる。

 

こう永谷園のcmとか、ビール飲んで「くーっ」みたいな使い古されたリアクションね…なんかもういいや、って思う。絶対、昭和からやってるだろ…もう元号2回代わったのにまだやってるよ…ってなる。

 

「家ついてって…略」という番組なんかも、何か禄でも無い人を見て、あぁ自分ってそれ以下では無いなぁみたいな番組もあるよね。あの辺も「なろう」感があると思う。引きこもりやおっさん、普通の高校生、孤児…大体微妙な生まれ、微妙な精神能力っていう。

 

最近、おっさん多いけどさ、ああいう番組でも「おっさん率」高いよね。みんなおっさん好きなんだと思うよ。「なろう」だからだけじゃなく…。

 

6はね…基本的に「あいつすげーな」とか言ってるだけだから。主人公視点で「俺つえー」って言ってんだからもういいよ、ってなる。そして、あと主人公以外との対人関係が設定されてない節がある…。私は太古からぼっちやってて熟練度的にはぼっちマスターと言っても過言では無いレベルだと思うから、ぼっちに関して一家言くらいはあるわけよ。

 

私から見たら、私以外の人間が裏でSNSで全員繋がってる、ってのはあると思う…。昔は、いじめられっ子がネット上で吊るし上げられてたりとか…あったと思うけど。今は、クラス中がSNSで繋がるか、インスタしてるか、ラインしてるみたいなとこあると思うんだよね…。

 

そういうポジションに私は絶対行かないんで、私視点から見た他人は複数の他人と関係築いているわけで、そうすると「あいつがすげー」じゃなくて「あいつすごくない?」と別のキャラにふるんじゃないかと思う。そして、こう自分の知らない内に何かが進行して、終わってるんじゃないだろうか。

 

8番目はとりあえず古武術習ってたことにすればチート、というやつ…。第一に古武術は対人が前提で、対人に特化した武術だということ。当然モンスターとの戦闘には対応してない。せいぜい反射神経や受け身が役立つ程度だが、ビルから落ちても受け身とったから無傷、みたいなのは無いと思う。受け身って衝撃を受け流すわけだから。オーバーキルされれば普通に死ぬ。

 

合気道無双というのもあるけど、大抵はファンタジー合気道なので…。合気道的な合理的な操体術ってのは色々なとこで似たようなのがあるけど、体幹や身体を合理的に使って膂力を増して仕掛けても基本的に膂力が違い過ぎる相手には通じないと思う。例えば梃子の要領を使っているとして、梃子で覆る程度の力までしか抗し得ない、というのは道理。

 

ファンタジーな出し物を出すならアイアンゴーレムに関節破壊を武術の要領(素手)で仕掛けても破壊できない。だから、結局、奥義(最後)は逃げるか急所を狙うわけで。「卑怯とは言うまいな…」というのが。

 

9はホント多い。そして意味が分からない。対等=ため口という謎ルール。私は基本的に他人には「ですます調」。対等でも「だよね。だね」みたいな感じで「だろ?だな」みたいな口調にはならない。断定口調というべきか横柄な感じというべきか…。オレ~だぜ!みたいのもよくみる。前世35歳だったよね君…あっニートだったんだもんね…察しってなるわ。

 

無礼講…っていうのは上辺だけってのが普通らしい。要するに、とりあえずそういうことで…という建前であって、本当にルール無用にはならないんだそうだ…。実際、無礼講だろうがなんだろうが偉い人は上座に座り接待を受けるわけで。

 

要するになろう主人公は空気読めてないし常識も無いんだね…。それを正さない→受け解ける、周りもどうかと思うが…。「リリカルなのは」のフェイトとシグナムの関係を見ていれば分かる問題だ…。フェイトからはずっとシグナムさんであり、シグナムからは「お前」「フェイト」なのだ…。

 

「なろう」産だが小説の体を為してる作品としては『本好きの下剋上』があると思うが、本作は下町の人間、商人、貴族、王族といった身分制度とその関係、言葉や身のこなし方に関してかなりしっかりした設定を作ってキャラに踏襲させている。下町出身のマインは貴族のローゼマインになるために、口調から身のこなしから全てキッチリ学習していく。

 

要するに、貴族社会を描くなら、その辺の設定も作者の力量が問われる部分だ…と。金銭価値や各単位の名称等も作者によってというか、まぁバッサリしたものが多い。プロとアマチュアと素人の違いは、その辺りの設定を練り込んでリアリティを出せるかどうか…だと思う。

 

正直、ハーレム作って「オレは~だぜ」とか上から目線で話したり、相手を「こいつ小物だな」的な裁量している主人公は「あぁ、無理だな…」って思う。主人公目線で何でも適当に評価して勝手に価値を決められてしまう…って流れが多いと思うんだけど、そういうのって他者を見下すスタイルに繋がることが多くて、お前、前世思い出せよ…って思う。

 

10は「パリィする」って作品を読んで、主人公がゴブリンロードをただのゴブリンだとか、ミノタウルスを唯の牛だとか、思って主人公が戦ってく話で、まぁ流石に勘違いが酷くて途中でリタイアした作品なんだけど、自分の力に無自覚で相手の力量も見極められない主人公が強いわけないんですよ。逆説的にそうした未熟な主人公がチートって作品に対するネガティブな評価なんですが。

 

勘違い要素をそれが面白いと勘違いしてる作者がいるんじゃないかなと思うんですよね。でそれをずーぅと続けていく、と。タイトルでこういう作品と細かく長ったらしく書いちゃうからそうせざるを得ないのかもしれないが…。

 

謙虚な態度も度を越せば卑屈になる…ってのを地で行ってる作品が殊の外目につくと思うし、意図してやってるなら、それはやめた方がいいと思う。じゃないとそれは読者のストレス要素になるし、1回2回なら良くても100話のだいたい全部の話で同じようなこと繰り返してると最後には見限ると思う。

 

「俺は相手を舐めていたんだ」「言い訳するわけじゃないが俺は油断していたんだ」とかいう独白が戦闘の度に繰り返されるとしたら、その主人公は精神的に未熟でしかも成長しないわけなので、もういいや、ってなると思う。

 

「Reゼロ」とか「本好き」はストレス展開が序盤結構あるんだけど、最終的に主人公が成長して「精神的に」lvあがって、それがカタルシスになってく、みたいな流れなら、まぁ耐えられるかもしれないんだけど、

 

例えば、スバルが学習しなかったり、マインが下町育ち上等、みたいに開き直ってしまったら…作品は評価されなかったと思うんですよね。まぁ、私はスバルもマインもある点では苦手だが。

 

スバルはレムを娶る予定(ヒロインも嫁にしたい)だし、マインは「家族最高。家族になにかしたら殺すぞ」ってキャラなので厳しい。まぁ両者とも私から言えば「うわー」って感想ですよ。マインは前世母親に孝行出来なかったから「家族大切にしたい。絶対」って思うのは分かるんだけど、経緯を知ってる読者からすると、マインの家族って敬愛に値するような連中じゃ無いわけで…。

 

まぁ、そう考えるとスバルの方が好きかもだなぁ。好きになって大切にしたいから家族になりたいんだ、と考えれば。

 

私は自分の家族のこと考えると、マインの考えには賛成出来ないんで。

 

まぁ、妙に家族関係で切れるなろう主人公は多いですよね。「俺のことは良い。だが家族のことじゃ許せねぇ」ってキャラ多いと思います…。一見、王道に見えるこれも、その家族が問題児だった…って場合は、違う見え方がするわけである。要するに家族が粗相したけど俺権力者なんで許せ。尚、慰謝料とかも払わないんで。という主人公が多い…。ヤクザか。

 

家族=ヒロインだったり、愛犬だったりする。

ちなみに現実でも、男が自分の女を特別扱いしており、何か手を出すと猛犬の如く威嚇する、攻撃的になるということが良くあると思う。

私のように愛情で結ばれることのない人間にはよく分かる。自分のことはいい。だが女のことを侮辱されるのは許せない。まぁ、そうなんだろうね。自分の所有物で特別なんだから。自分が殴られるのは良い。だが俺のフェラーリに落書きしたら許さねぇ…みたいな話だと思う。

 

要するに自己評価(自分の値段)は棚上げ出来るが、他者評価(自分のもの…所有物の値段)を棚上げ出来ないのである。そして、それを相手のためみたいな態度で守ろうとするわけだ。それは「エゴ」である。この間、無理心中した母子と同じである。この子のため、と言いつつ、実際は、それは自分の「エゴ」のためなのだ。

 

その論理は表面上上手くガードできているように見える。そういう表現は自分の目も眩ませる。自分に分からないのだから言い訳として都合が良いのである。そうやって、これが「正しい」と思ってしまえば偽りの正しさの旗を上げて自分を騙すことが出来る。結果として他人である自分の子を自分が殺めていい言い訳とすることが出来る。

 

家族を守ると言う主人公の言い訳である。彼は自分の所有物を守っているわけであり、本質的にそれは自分を守る行為と変わらない。自分がどうなってもいいなら、自分のものもどうなっても良いだろう。

 

「は?なんであんたが勝手に私のことを決めてるわけ?」というのが家族の構成員である個人の感想だろう。人は誰かの所有物じゃない、ということの分からない人が現実にもいるし、なろう主人公にもよくいると思う。大抵のハーレム要因が所有物として主人公により守られている構図は、まぁかなりよくお目にかかれるだろう。

 

「俺の女に手を出すな」みたいな台詞は相手(女)の意志を尊重していない可能性が大いにあると思う。この主人公が格好良く見えるのだとすれば、まぁ、それは「テンプレなろう主人公」病なのだろう…。

 

「俺に手を出すな!」これが正しい(´・ω・`)し、

「なんで私があんたに守られないとならないわけ?」

 

というのが正しい気がする。

 

成功作として数えられるであろう「無職転生」も私は主人公が「家族」というものを特別視しすぎてると思う。まぁ、その切っ掛けとなるエピソードがあるから納得は出来るんだけど。主人公は両親に対しては「家族」として雑な感じなんだけど一方で他の構成員に対する執着がキモい…。まぁ、一時は天下を取ってた作品だけど、若干エグい。ストレスフルな感じ。

 

いや、まぁ「なろう」って一部のプロが書いたと思しきもの以外は、有名作でもストレス要素あったりするけど…

 

まぁ、勿論、親子仲が良い親子も居るという認識は私も持ってるけれど、自分に精神的な問題がある場合に家族仲は険悪になりやすい。まぁ「無職転生」はその辺が結構リアルで最終的にやはり不器用で全部は片付けられなかった人なんで、あれだけど。まぁ「家族絶対主義」みたいな主人公だと私はストレス展開が多いかなーと思う。

 

自分が引きこもりだった、とか、無職だった、とか、低能だった、とか、まぁ家族と険悪だった人が、転生したからと言って、家族をリスペクトしたり仲良くなったり出来るかと言えば、私はその要因が自分にあったとすれば、やはり同様に険悪になりやすいだろう、と思う。

 

まぁ、そんなわけで私は「人生やり直し」としての「なろう」は、あまり評価出来ないと思っている。才能ある人が不慮の事故で死に、転生したらそれなりに俺ツエーする方が納得出来る。要するに無理に努力で成り上がるよりもう才能で良いんじゃね…という転換期があったんじゃないかなぁ。

 

『ナルト』が良い例だと思うんだけど、結局「生まれ」か…っていう。初期は自分の努力ルートだったと思うんだけど、最終的に開き直ってた気がする。「諦めないど根性」が実を結ぶなら「リーくん」が無双しても良かったと思う(´・ω・`)でも結局、ガイ先生もあーなっちゃったし…っていうね。

 

個人的には『タッチ』も何か才能じゃね…って言うね。カッちゃんは生贄にされたのだ…。犠牲の犠牲になったのだ…。そして南はタッちゃんの才能に気づいていたのだ…。死ぬ前から勝負は決まっていたのだ…南無。カッちゃん目線だとかなりハードである…。

 

過去を鑑みても、やはり漫画や小説は隠された才能があるルートが安定だと思う。最近は引きこもりやニート、無職ではなく、普通のおっさんが異世界に行く話が増えたと思う。やっぱ現実が「やっぱつれぇわ」ってことなんだろう…。FF15は未プレイだが、だいたいノクティスが可哀想な話だと理解している…。

 

Dr.storneはプロの書いたなろう系知識チート…と持ち上げつつ、最近良い作品無いなぁ、みたいな話

異世界科学チート…とさらっと知って視聴したんですが、かなり面白かったです。科学監修という方が居て、科学の力で○○した、というくだりに説得力があります。

 

また主人公は科学知識以外…体力・身体能力が低いという点は一貫しており、その辺の無双出来なさもいいです。結果として「マンパワー」が必要であるため、あるいは主人公の足りない…例えば工芸技術みたいな部分を補うキャラが出てくるので、主人公だけじゃ足りない…点を上手く描けていると思います。

 

一方で、司帝国に関しては司の知識がご都合主義過ぎる、と思いました。ライバルとして書かれる一方で行動の動機等が稚拙です。また人殺しにも関わらずストーリーの流れでは仲間になるそうです。その辺りも都合の良い人物だと思いました。

 

微妙に科学に造詣が深い点にしろ、思考が主人公の行動をトレースしたり等、科学を発達させない側として矛盾しています。主人公が言うように、科学の発展を妨げることは出来ない、と気づきそうなものです…。要するに対立させるキャラとして雑だと思います。

 

また、その通り名は刃牙を連想させます。純粋な青年のみ生き返らせるそうですが、なぜ世紀末覇者みたいな雑魚を蘇らせているのかも不明です…。「科学チートで刀を作りつつ、相手を殺さない」辺りには科学の科の字もありませんし、槍を作った方が効率良いです(無駄に刀の造詣に凝ってるし)。刀の作成の下り入れて欲しかったですね。そもそも門番は槍術使いでしたよね…。なぜそれを活かさないのか。

 

せっかく科学監修付いてるんだから、工程を早送りしたり、省略したり、するのは良くないです。やるならやり切らないと。科学チート描くなら妥協しちゃ駄目です…。

 

人を殺さない前提で行くなら刺股とか制圧系の武装を作るべきでしょう。反撃に刀でちゃんばらしたくせに敵が無傷…だったりというのもあり得ないですよね。相手の槍術がくるくる回してるだけだったり、バトルものとしては評価を下げざるを得ません。あんな回してたら突いても「決まりません」。更に自分の武器を手放して好きにさせる、なんて隙を前提として工作させる…というのも無理筋です。

 

科学チートだの知識チートだのというのは妥協した時点でおしまいだと思います。結局、作者の知識不足・見識不足という限界が見えてしまうわけです。まぁ、要するに今作も完璧とは言えない部分がちらほらある、という点は指摘しつつ、科学チートのくだりは実現可能性がある点で面白いです。

 

小説家になろう」では戦う→レベル上がる→戦う→レベル上がる…という話の展開になりやすく、大体はゴブリン→オーク→オーガと敵を代えてくだけです。

 

今作の場合は、それが科学レベルになってるだけですが、そこには科学という学問というか理が実在しており、現実の知識が下敷きになっている、という説得力があります。レベル高くしてステータス上げたら敵に勝てる、という分かりやすさとは別の、説得力があると思います。まぁ、なろうチートは知識か腕力か…になりやすいですよね。

 

あとは、まぁ食べ物の件とか、ユーチューバーが作って食べてみた、みたいのもあるんですよね。まぁ、それ見ちゃうと「ちゃうやん」と思うけれども。ただ大筋としては納得出来ます。

 

とは言えリアルに突っ込むなら科学発展させる以前に自然に殺されると思うけど…。ラーメンとか里の皆には供給出来ないですよ。多分。

あとまぁ、医者がいないからなぁ…老人とかなる前に病気で死ぬでしょ。巫女の彼女1人が病気ってのはご都合主義過ぎます。

 

『仁』以前の問題ですよ…。まぁ、そういう意味では『仁』の方が若干「ペニシリン」って言っとけば何とかなる感はあれど、完成度は高かったですね…。

 

…長いので分けます。

 

 

 

 

聖剣伝説3リメイクの評価

とりあえず2周しました。強くてニューゲームは最初の3人以外の3人で遊ぶと、レベル1からあげられるので良いと思います。あとは、まぁアニスとかサボテンとかをやっておくと、2周めはサクサク行けるかな、と。

 

私は一週目がリース アンジェラ ホークアイ

2周めが、ケヴィン デュラン シャルロット

 

でした。1周目はヒーラーがおらず、2周目は全体攻撃役がおらず、という感じでしたね。ただサボテンとアニス(2分以内はクリアしてない)をやっておけば、2周目雑魚戦は範囲必殺技で終わるので問題無かったです。

 

この時点での批判になるのですが、特技が少ないこと。ケヴィンとデュランには目ぼしい特技が無いので、通常攻撃と必殺技頼りになります。リースもほぼほぼそうですね。

 

ホークアイ(忍者)とアンジェラが全体+広範囲攻撃があるのでそれくらいです。リースも召喚術がありますが、光系のクラスで召喚取っちゃうと、敵変化させちゃう技があるんで、NPCがそれ撃って、例えばミミックを変化させちゃうと、ドロップ貰えない…みたいなことになりました。

 

全体的にAIが回避下手だったりもあります。まぁネット記事見る分にはアンジェラ無双の話が…。まぁ、一周目はアンジェラかホークアイは入れとくと良いんじゃないかなぁ、と思います。

 

キャラ的にはケヴィンとシャルロット、アンジェラが好きかな。性格が。シャルロットはまぁ外見が他女性2人に劣るのがあれかもしれませんが、素直な子供でカワイイです。

 

逆に見た目でリース選んだんですが、若干毒舌というか…。立場的にも微妙なんですよね。能力、地味ですしね。そんな訳でアンジェラが性格的にも魅力的なヒロインかなぁと思います。

 

2周目ケヴィンなのは、ビーストキングダム関連を見たかったからですね。あと優しい性格なのを知ってたので。で1周目ホークアイとアンジェラ選んじゃったので、消去法でデュラン・シャルロット加入でした。

 

まぁ、経験値3倍+2周目特典?がありレベルはマッハで上がるので戦闘に苦戦することは無いです。3人共覚えようと思えば全体回復覚えられるメンバー…というね。1周目のメンバー…。1周目はボス戦・道具残量との戦い。2周目は宝箱開ける度にアイテム99で捨てる羽目に。「宝箱を見つけ次第中身捨てていく旅人」という殆ど嫌がらせのようなプレイヤーですよね(´・ω・`)

 

おすすめアイテム

・投げ斧(ブラックマーケット)

アイテム消費無しがアニスから得られるらしいので、それを取れたらかなり有用かなと思います。まぁ無くても1戦で9回投げることもあんまりないですけど。デュラン・ケヴィンは遠隔攻撃無いんで、その辺埋められます。1800くらい威力出てましたし。

 

微妙だったこと

・ロード時間 聖剣3REの悪い部分の90%くらいがこれですね。マップ移動は快適なんですが、それだけにマップ切り替えに一々ロード挟むのがテンポを悪くしていました。シームレスだったなら、お遣いもそれほど苦にならず、名作として語り継がれたでしょう。

 

・必殺技硬直 2周目はだいたい広範囲必殺技で殲滅してくので、こう必殺技早送りみたいのがあると良かったですね。これもテンポを悪くしていた。

 

・攻撃部位が破壊出来ない 前足・後ろ足みたいにタゲれるし攻撃出来るんですが、HP表示無いし、壊せないんじゃね?って場所ですね。部位を分けるなら部位破壊可能にして欲しかった。

 

・前衛職に攻撃系特技が無いこと 前にさらっと言いましたが、非魔法職でもホークアイのように必殺技以外の特技が欲しかった。デュランとケヴィンは補助入れたら通常攻撃連打…というルーチンと化していた。みんなホークアイやアンジェラのように汎用的な特技を作るべきだった…。

 所謂、FF12現象のような感じである。魔法はあるのに攻撃特技がない。SAOにソードスキルが無いようなものである。FF7で言えば、クラウド達に武器習得特技が無いような感じである。

 

キャラ運用(1周目)

リース 光派生させた スターランサー経由に変更

ホークアイ 闇派生させた 忍者→忍者マスター

アンジェラ 光派生させた グランヴィナ(ダブルスペル)

 

アンジェラについては闇が強いのかなーと思っている。MP問題の解消までは光派生も良いかもしれない。ダブルスペルは詠唱も発生も長いからなぁ。ちなみにランク4戦はローリング回避を思い出すべし…。

 

ホークアイは忍者派生は最早鉄板とされてる感がある。無印の頃の曖昧な記憶から前情報無しにニンジャマスターにすることが予め決まっていた。前作聖剣3はホークアイ強かったという記憶しかない…。蓋を開ければ全体攻撃+デバフという有能過ぎ…非常に強力である。まぁ2周目は必殺技毎回撃てるんで一周目で輝くと思う。ちなみに雑魚戦なら忍術撃って即殲滅出来るので進行がスピーディ。

 

リースはバッファー(光)かデバッファー(闇)なので、ホークアイが居ればバッファー一択かな、と。ただスキル無しだと効果が薄いようである。またヴァナディースで覚えるフレイヤとかいう召喚術は私としてはトラップだと思う。敵を確率でHP1の鶏に変えてしまう…ため、ドロップ狙いの敵が変化してしまうと涙目である。そのため、リースのクラスリセットを心に決めた(遠かった)。ひとまず、召喚術を覚えない方向(スキル値振らない)で調整した。ちなみにスキル値振り直しはブラックマーケットで出来る。ランク3は光派生ならスターランサーにすべし。バフも戦闘中永続するし。

 

キャラ運用(2周目) クラスリセットが重いので2周目はネットで情報を得て、考えて決めた。一周目はイメージで。回復役がシャルロットだったし、アイテムも99個ある(戦闘では各9個までに制限される)ので、問題は前衛二人をどうするか。最初はデュランを盾持ち…つまり光派生させようかと思ったが、経験値3倍での攻略(途中から難易度ハード固定)がごりおせることから、火力が出る派生にしようと思った。シャルロットは光でも闇でもヒール+が撃てる。

 

ケヴィン 闇→デスハンド 闇闇が強いと聞いたので、火力が一番出る派生を選んだ。何れにせよ通常攻撃4回+強攻撃のコンボ連打である。ただチャージレジストはおすすめ。調べたらホークアイのスキルみたいだがリンクアビリティなので誰でも装備出来る…。

△溜め攻撃でバリアを壊すという場面が頻繁にあり、溜め攻撃を入れようとしたけど、攻撃食らって解除されてしまった、みたいなことがよくあるので、バリア解除メンバーにチャージレジスト付けとくとストレスフリー。単に崩されないで移動できるという移動手段としての運用も出来る。必殺技の広範囲攻撃が優秀。

 

デュラン 闇→デュエリスト デュランもケヴィンと同様、火力が一番出る派生を選んだ。闇派生は旋風剣というRANK2の必殺技が広範囲でコスト的に優秀だし、序盤から使える。あとランク3アイテムがデュランだけ中々出なくてlv50くらいまでランク2だった…orz

大抵の敵は初っ端・旋風剣これで終盤まで蹴散らせる。

状態異常の敵に威力UP・弱点属性を付くと威力アップというアビは前者はボスだと状態異常が付かない気がするし、後者は弱点が無かったりするボスも居たりする。

何れかと言えば後者の方が使えるが、私的にはクリティカル時ダメージアップを選択中。ケヴィンがクリティカル率アップのバフを覚えるので…。まぁ、話の殆どが精霊の話なので大体のボスには弱点属性があるのだが、2周目だとごりおせる。ただ弱点付いておけば短時間で勝てると思う。

 

シャルロット 闇→ネクロマンサー ブラックカースというallデバフ技があるので、それとあと遠隔攻撃手段が欲しかったということで闇派生にした。召喚魔法が使えるし、全体回復に全体状態異常回復があれば特に不満は無い。

とは言え、召喚魔法が必要だったかと言われれば、そんなには…という感想。まぁ、AIが使ってくれてたとは思う。範囲が狭いため、限定的だし、じゃあ斧とかカボチャと言ったアイテムを投げてもそんなに変わらないんじゃ…という。

2周目の道中が広範囲必殺技撃って終わりのため、必要性が薄れた感じがある。

 あと、シャルロットには経験値300%だとかMP戦闘後回復だとか、そういうパッシブ便利アビリティを詰め込んでる。一方でケヴィンとデュランは攻撃力UP系詰め込んでる。

 

 

エヴァ劇場版・序破急が無料公開されてたから視聴した感想

序「うん。エヴァじゃん」とりあえず使徒倒す

破「ん?シンジが熱血系主人公みたいになっとる。綾波デレ…」シンジ覚醒

急「えっ、だいたい全部シンジのせい?」シンジ叩き酷い

 

と、まぁそんな感じでしたね。急に関しては、たとえ話で要約した記事がネットであったので、それ見ると良いですね。

 

雑な漫画解説もありましたが、それも良いです。最早、急はネタに…。なぜこうなった。カオル君が何故か自分で外したシンジの爆弾自分に付けて死んだとか。はっ?トウジのシャツじゃんこれ汚。とか、槍持つんじゃないの?えっ?みたいな、ところとか。

 

→トウジのシャツ:アベノマスクにカビ生えてたみたいな感じなショックを受けた。衛生管理どうなってんの!新品じゃないんか!

 

とりあえず「ガキ・シンジ」ということで「あれから14年経った」とか言って、舐めプされつつ、なんか周りが歴戦の戦士感出してるところとか、ちょっとイラっとした。ドッキリと言われても頷ける。

 

そして、寧ろ14年経ったのにシンジ居ないだけで進展無かったのか…みたいな。

 

私は観てた時は、なんか初号機覚醒で世界が補完された結果、何やら謎のSF世界線の世界に塗り替わったんじゃね?とか思いました。同じ世界ではなくて、微妙に似た別の世界になってるんじゃないかって。

 

まぁ破辺りで若干、グレンラガン感があるなぁ…とか思ってたんですが。綾波救う下りとか、ビーストモードとかね。とりあえず叫んどけば必殺技出るから、ってスーパーロボット系の話ですよね。

 

あと冬月の「31手先でお前は詰む」シンジ「えっ!」みたいなところ。冬月「(やべぇ飛車角落ちとか舐めプしたら碇の息子つえぇ…適当なこと言ってやめるか)31手だ(ドン」

 

シンジ「えっ?」冬月「それにこんな写真がある(ちらっ」

シンジ「綾波?」冬月「お前の母だ…(ドン」

冬月「(将棋とかもういいや…)こっちのほうが楽しめるだろ…」

シンジ「綾波が一杯…」

 

カオル君…これじゃピアノの森だよ。エヴァじゃないよ。出るとこ間違ってるよ。上達スピード半端ないし、こんなのぜったいおかしいよ…。ピアノの才能見出されて、コンテスト出る流れだよ、こんなの…。

 

自分は旧エヴァが好きかな、やっぱ。まぁ、あとは父親との確執とか、思うに、接近しないで良いと思うんですよね。

 

 

 

 

発達障害者の脳は本を読むことに向いていないのでは無いか

発達障害の症状の一つは思考が分裂しがちなことだと思う。一瞬、気を取られただけで今まで考えていたアイディアが何だったのか知る術が無くなる。

 

また、些事に気を取られやすい。要するに文を読む時に、過去のログを作りながら、前に読み進める、ということが難しいと思う。常に注目は読んでいる文…文字、自体となり、文章の塊を段階を追って論理的に把握することが難しい。要するにこの段落の文章が何を言っているのか、と考えた時、殆どのエッセンスは既に気化してしまっている。

 

文章というのは層を成して意味を形成するものだ、と考えた時、発達障害者の脳では層を成して文章を建設的に理解していく、飲み込んでいくという風には行かないんじゃなかろうか。

 

要するに自分で考える思考回路が障害されてるんじゃなかろうか。

 

 

孤立せざるを得ない発達障害者はどうすれば良いのか

端的に言って、家族でさえ理解して貰えない発達障害者は、結局のところ、社会福祉を信じるしか無いんじゃなかろうか。

 

行き場を失った人は、国民である以上は国が基本的人権を保障してくれるし、市役所や病院に仲介を頼み、行き場所を探して貰うことは可能だと思う。断言出来ないのは、日本が広い国であるということだが。

 

私が接することとなった医療従事者は私のような人を見捨てるような社会では無い、というようなことを言っていたし、私自身、一人暮らしの中で、頼りになったのは、そうした仕事をされている方々に事情を話して仲介を頼む、というやり方であった。

 

まぁ、それでずっと一人暮らしでやっていけるかどうかは、その人の生活環境に加えて、個人の資質の問題だと思うが…。私自身、家族よりは社会福祉(制度)に頼る方が結果として良いんじゃないかと思っている。

 

要するに家族は素人集団であり、(医療や社会福祉の)職員はプロ集団である。経験も自覚も倫理も違うのは道理であろう。他人より家族を信じる、という人もいるかも知れないが、私は家族より他人の仕事を信じている。家族には理屈が利かないことも多い。

 

家庭内暴力が典型だが、それにより通報したところで「喧嘩」とされやすいし、そのままであれば、家庭環境は変わらないし、再び「喧嘩」が起こる可能性もある。先程呼んだ記事では、祖母が孫に殺されたというものがあったが、孫の暴力により祖母が死ななければ喧嘩とされた可能性も考えられる。

 

家庭内においてはジャッジをする人間が居てくれず、常識が通用しないケースも多い。また介護疲れなどを理由とする暴力と言った風に、発達障害者自身も図らずもストレスの原因となり結果、家族から辛く当たられる可能性もある。そして、そうした理不尽は家庭内で問題を抱えるままであれば、当然環境は良くならない。

 

であれば家庭外で問題を共有する。第三者を仲介する、というように冷静で知性的な判定を下せる他者を頼るべきだと私は考える。

 

まぁ、弱者であることを好まない発達障害者もいるだろう。私はしばらく勉強を怠っていたので発達障害に対する知識が不足していると思うが基本的に、自分は障害で無いとか、努力によって乗り越えられるとか、思ってる人を良く見る気がする。ライフハック等でどうにかなると考える人もよく見る。

 

一方、私は基本的に過剰な努力は継続が厳しいし、自身の心身を考慮して無理だと思えば、すぐに諦めることにしている。

 

なんというか、発達障害者が努力を続けなければならない問題があるとしたら、それは一度経験した麻薬を辞めるくらいの努力が日常に必要とされている…くらいにはその努力を継続することは難しいと思う。まぁ麻薬なんて使ったことは無いわけだが。まぁタレントの不祥事なんかを見ていれば、困難さは理解出来る。

 

その結果、慣れず摩耗し続けるとすれば、それは無理をしているのだと思う。努力をすることと無理をすることとは異なる、と敢えて言いたい。

 

僕たちは恵まれて居ないが、日本という国では社会保障で守られることが出来る。そういう意味ではまだ恵まれている。

 

「普通の人と同じように活躍したい」そういう風に思う人もいるかも知れないが、私は当たり前に日々を生きられればそれでいい、と考えているため、思想的には劣っていてもそれで良い、みたいな感じはある。

 

何故障害者が健常者と同じ能率を上げなければならないのか。そうするには大抵の場合、無理をする必要があるような気がする。私は劣っていてもそれでいいと思うし、劣っていることが受け入れられる社会福祉があれば良いのでは無いか、と思う。基本的人権が守られるなら能力的格差は飲み込んで良いと思う。

 

私は散髪屋や医者になる能力があったとしても、そうはなれないと思う。どうしても相手を傷つけるビジョンが頭に過るから。そういう人間はその仕事で最善を尽くすことが難しい、と私は感じたし、そうした人間は散髪屋や医者になる資格が無い、と思う。そういう資格が無い人は、じゃあ仕方ないと思う。だから、機会を平等に保障されたところで、じゃあ努力次第で行きたい場所に行けるか、というといけないと思う。

 

発達障害者の中には努力次第で行けると思っている人もいるかと思うが実際のところ、僕等というのは、全体の中の少数者の内に数えられている。例えば、就職率98%みたいな専門学校があったとして、その就職しなかった2%の中には僕らがいるんじゃないかな、と僕は思う。

 

98%の人は就職出来るが2%の僕らは就職出来ないのである。それに就職したところで、色々な弊害が出てきて、最終的には良くて窓際職みたいになるのでは無いだろうか…。閑職である。

 

思うに僕らは義手や義足があったからといって他者に追いつけるような性質ではないのだ。精神の問題、心の問題、認知の問題、というのは義手義足のように単純に補えるような簡単な問題では無い。

 

発達障害の検査で理解出来るとは思うのだが、僕らは単純な学力では測れない能力が欠如している。発達障害の検査は結果が均衡を保たない。ある能力は高く、ある能力はとても低い、というふうな結果が出る。一般の人は均衡が取れているわけである。要するに僕らの認知はバランスを取ることが出来ない仕様なのだと思う。

 

その不安定さを常時、思考や行動の全てにおいて抱えて生きていく結果が、人より劣るという結果であるが、事はそんなに単純じゃない。劣っているという結果は、努力をすればいつかは追いつけるというようなものではない。かけっこでハンデを付ければフェアになるというようなものではない。メートル法の世界でインチ法の定規を使わざるを得ないようなものなのだ。しかも自分はメートルの定規を使ってると思い込んでいる

 

その状態で闇雲な努力を重ねている、という実態があるのではないだろうか。

 

要するにそれが「認知」の違いだろうと思う。格差というよりは、位相、次元、単位、そうしたものがそもそもズレているのだろう。前述したように、発達障害は認知能力を平均的に持っていない。ズラされているというべきだろう。だから何をしても上手く合致しないのだと思う。他者を見れば自分との異質さに気づくだろう。

 

 僕らは上手く他者の思考をトレースすることが出来ない。一方で健常者は、ある程度、それが可能だろうと思う。同じような認知機能を持ってるからである。

 

その時点で、かなり問題があると思う。他者と分かり会えないのは認知の歪さにより他人の思考を追体験出来ないからであろう。だから空気が読めないし、他人の気持ちも分からないし、他人が現実にどういう気持で向き合っていこうとしているのかもわからないのである。要するに共感が出来ないのである。シンクロする認知機能を持っていないから。

 

それが要するに「仕事」や「本分」に対する認識の低さ、だったり、覚悟の出来なさであったりするのだろうと考えられる。

 

まぁ、一度もう少し発達障害自閉症について考えてみる、学んでみる気はあるので、ここまでは無知な一発達障害者の経験上の考察に過ぎない。

 

まぁ、そういうわけで98%の人間は共感能力を持つが、私は持っていないので、分かってもらえないし、私も分かっていないのである。そして、殆どの人は他者と共感出来るため、2%の私の気持ちをわざわざ分かる必要性も無い。普段、右利きの人が左利きの人を考慮する必要性を感じないようなものである。

 

私がどれだけ他者と共感しようとしたところで、私には追体験出来る回路が無いので、その感情や情動、思考の形を思い描くこと自体が、恐らく不可能であろう。私には一生「普通の人間」を体験することが出来ないのだと思う。