LittleBear Communication Disorder's

発達障害者の趣味と考察と日記を適当に

Dr.storneはプロの書いたなろう系知識チート…と持ち上げつつ、最近良い作品無いなぁ、みたいな話

異世界科学チート…とさらっと知って視聴したんですが、かなり面白かったです。科学監修という方が居て、科学の力で○○した、というくだりに説得力があります。

 

また主人公は科学知識以外…体力・身体能力が低いという点は一貫しており、その辺の無双出来なさもいいです。結果として「マンパワー」が必要であるため、あるいは主人公の足りない…例えば工芸技術みたいな部分を補うキャラが出てくるので、主人公だけじゃ足りない…点を上手く描けていると思います。

 

一方で、司帝国に関しては司の知識がご都合主義過ぎる、と思いました。ライバルとして書かれる一方で行動の動機等が稚拙です。また人殺しにも関わらずストーリーの流れでは仲間になるそうです。その辺りも都合の良い人物だと思いました。

 

微妙に科学に造詣が深い点にしろ、思考が主人公の行動をトレースしたり等、科学を発達させない側として矛盾しています。主人公が言うように、科学の発展を妨げることは出来ない、と気づきそうなものです…。要するに対立させるキャラとして雑だと思います。

 

また、その通り名は刃牙を連想させます。純粋な青年のみ生き返らせるそうですが、なぜ世紀末覇者みたいな雑魚を蘇らせているのかも不明です…。「科学チートで刀を作りつつ、相手を殺さない」辺りには科学の科の字もありませんし、槍を作った方が効率良いです(無駄に刀の造詣に凝ってるし)。刀の作成の下り入れて欲しかったですね。そもそも門番は槍術使いでしたよね…。なぜそれを活かさないのか。

 

せっかく科学監修付いてるんだから、工程を早送りしたり、省略したり、するのは良くないです。やるならやり切らないと。科学チート描くなら妥協しちゃ駄目です…。

 

人を殺さない前提で行くなら刺股とか制圧系の武装を作るべきでしょう。反撃に刀でちゃんばらしたくせに敵が無傷…だったりというのもあり得ないですよね。相手の槍術がくるくる回してるだけだったり、バトルものとしては評価を下げざるを得ません。あんな回してたら突いても「決まりません」。更に自分の武器を手放して好きにさせる、なんて隙を前提として工作させる…というのも無理筋です。

 

科学チートだの知識チートだのというのは妥協した時点でおしまいだと思います。結局、作者の知識不足・見識不足という限界が見えてしまうわけです。まぁ、要するに今作も完璧とは言えない部分がちらほらある、という点は指摘しつつ、科学チートのくだりは実現可能性がある点で面白いです。

 

小説家になろう」では戦う→レベル上がる→戦う→レベル上がる…という話の展開になりやすく、大体はゴブリン→オーク→オーガと敵を代えてくだけです。

 

今作の場合は、それが科学レベルになってるだけですが、そこには科学という学問というか理が実在しており、現実の知識が下敷きになっている、という説得力があります。レベル高くしてステータス上げたら敵に勝てる、という分かりやすさとは別の、説得力があると思います。まぁ、なろうチートは知識か腕力か…になりやすいですよね。

 

あとは、まぁ食べ物の件とか、ユーチューバーが作って食べてみた、みたいのもあるんですよね。まぁ、それ見ちゃうと「ちゃうやん」と思うけれども。ただ大筋としては納得出来ます。

 

とは言えリアルに突っ込むなら科学発展させる以前に自然に殺されると思うけど…。ラーメンとか里の皆には供給出来ないですよ。多分。

あとまぁ、医者がいないからなぁ…老人とかなる前に病気で死ぬでしょ。巫女の彼女1人が病気ってのはご都合主義過ぎます。

 

『仁』以前の問題ですよ…。まぁ、そういう意味では『仁』の方が若干「ペニシリン」って言っとけば何とかなる感はあれど、完成度は高かったですね…。

 

…長いので分けます。